2020年11月13日に国家工業情報安全発展研究センターが2020年人工知能(AI)中国特許技術分析報告を公布し、中国のAI分野における革新・発展の新たなトレンドを示した。 ●AI分野の中国特許出願件数 AI分野の中国特許出願件数は増加する一方である。2019年の年末までに、AI分野の中国特許出願件数は初めて米国を抜き、世界で最もAI技術分野の特許出願件数の多い国となった。2020年のコロナ禍の発生にもかかわらず、中国におけるAI技術の革新は阻害されず、2020年1~10月に出願されたAI分野の中国特許出願件数は前年同期比で56.3 %増加し、69.4万件に達した。

【図1】AI分野の中国特許出願件数推移図

原文の図表

●AI分野における主要な中国特許出願人出願人の分布をみると、IT企業および高等教育機関がAI技術発展の主力であることがわかる。Baidu、Tencent、AlibabaなどのIT企業は出願件数および登録件数のいずれでも上位の位置にあり、さらに、HuaweiやInspur(浪潮集団)などの情報技術製造系企業も充分な研究開発力を示している。

Baiduは出願件数と登録件数がそれぞれ9,364件と2,682件で、中国のAI技術をリードしている。ディープラーニング、音声認識、自然言語処理、自動運転、ナレッジグラフ、知能推薦、交通ビッグデータなどのカテゴリで首位に立つ。HuaweiはAI特許出願件数および登録件数がそれぞれ3位、2位である。また、清華大学、浙江大学、北京航空航天大学等の高等教育機関も、AI分野の革新の主体となっている。

【図2】AI分野の中国特許出願人ランキング (2018年と2019年)

原文の図表

【図3】AI分野の中国特許登録者ランキング(2019年)

原文の図表

※SGCC: State Grid Corporation of China(国家電網公司)の略称

● AI分野の中国特許出願の技術分布中国AIに係る特許技術の分布において、クラウド計算はAIの基本技術として、その特許件数が一番多く、18.38%を占めている。コンピュータ視覚はAI分野の応用技術として、クラウド計算に次ぐ多く、17.72%を占めている。ディープラーニング、自動運転および知能ロボットはそれぞれ14.52%、12.36%および9.55%を占めている。

原文の図表

中国の技術革新のプレーヤーは、応用技術だけでなく、基礎技術分野も重視していることがわかる。ディープラーニングを例として、特定機能のデジタル方法、デジタル認識、生物学的モデルに基づくコンピュータシステムなどの基礎技術が挙げられる。中国における該当分野の特許出願件数ランキングにおいて、トップ10企業(例えばBaidu、Tencent、Ping An Technology)はいずれも一定数の特許を蓄積している。ソース:http://cn.chinadaily.com.cn/a/202011/13/WS5fae6490a3101e7ce972f822.html