本件は2017年拒絶査定不服審判・無効審判事件のトップ10に入った。【事件概要】請求人Beijing Cheetah Mobile Technology Co., Ltd. (以下、チーターモバイル社と呼ぶ)は、特許権者である広州市動景計算機有限会社(以下、広州動景社と呼ぶ)の意匠権に対して無効審判を請求した。この意匠の名称は「グラフィックユーザーインターフェース付き携帯電話」(特許番号:ZL201530383753.0)である。2016年6月、広州動景社は上記の意匠権を侵害したことを理由として、チーターモバイル社に対して処分を行うよう北京知識産権局に請求した。一方、チーターモバイル社は該意匠権に対する無効審判を特許複審委員会(日本の審判部に相当)に請求した。

複審委員会は上記無効審判の審決(審決番号:31958号)を下し、本件意匠の設計1は無効とされ、設計2は有効のまま維持された。

本審決は、中国におけるGUI意匠権に関する無効審判審決の第1件目である。審査基準にはGUI意匠の審査・審理について明確な規定がなされていない状況で、この事件は重要な先例の役割を持っている。

【判決の意義】本件はGUI保護対象の認定、ダイナミックインターフェースの保護範囲及び明確な区別の判断などに詳しい分析と客観的な認定を行っており、GUI付きの意匠保護に関する基本的な概念と判断の方法を明らかにした。

意匠が人と機械のインタラクションおよび製品の関連機能実現の両方を含む場合、ゲームインターフェース以外のGUIは意匠の保護対象となっている。ダイナミックインターフェース設計の保護範囲は3つの部分を含むべきである。すなわち、製品の外観、メインインターフェース保護内容、そして最初のインターフェース状態から最後のインターフェース状態までの動的変化過程である。ダイナミックインターフェースの比較は最初と最後のインターフェース状態を比較するだけでなく、全体の変化過程を比較しなければならない。

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