1. 組み立て製品とは
組み立て製品とは、複数の部品を組み合わせて構成される1つの製品を指します。
組み立て製品は、各構成部品の間に、①組み立て関係がない、②組み立て関係が唯一である、③組み立て関係が唯一でないという3つの状況に分けられます。
組み立て関係が唯一である製品は例えば、車体、車輪、車用ライトなどを組み合わせた自動車です。このような組み立て製品は、各構成部品が一定の方式で結ばれることによって、完全な製品を構成します。
組み立て関係のない製品の例は、トランプと将棋の駒です。
組み立て関係が唯一でない組み立て製品は例えば、ジグソーパズルです。各構成部品は他の構成部品と合わせて使用しなければならず、かつ、異なる組み合わせ方式があります。 2. 図面の提出要件
組み立て関係が唯一である組み立て製品を出願する際は、組み立てた状態の製品の正投影図を提出しなければなりません。
組み立て関係がないまたは唯一でない組み立て製品の場合は、各構成部品の正投影図を提出します。
3. 組み立て製品の意匠の保護範囲
組み立て関係が唯一である組み立て製品の意匠は、具体的な構成部品のデザインを保護せず、組み立てた状態の意匠全体で保護範囲を確定します。
組み立て関係がないまたは唯一でない組み立て製品の意匠は、全ての個々の構成部品のデザインを対象としてそれぞれその保護範囲を確定します。
4. 組み立て製品の意匠の権利侵害
組み立て関係が唯一である組み立て製品の意匠権は、個々の構成部品ではなく、組み立てた状態の組み立て製品全体を対象として権利侵害有無を判断します。被疑侵害品と組み立てた状態の製品とのデザインが同一または実質的に同一である場合、裁判所は意匠権を侵害していると認定します。
組み立て関係がないまたは唯一でない組み立て製品の意匠権は、被疑侵害品と組み立て意匠を構成する全ての個々の構成部品とのデザインが共に同一または実質的に同一である場合、裁判所は意匠権を侵害していると認定します。
一方、被疑侵害品が一部の構成部品を欠くあるいは同一又は実質的に同一でない場合、この一部の構成部品のデザインが全ての構成部品のデザイン全体に対し微細な変化ではない限り、裁判所は意匠権を侵害しないと認定します。
5. 組み立て製品とセット製品
セット製品は、各自で独立している2件以上の製品によって構成されています。
セット製品を構成する前記2件以上の製品の全ては国際意匠分類表における同一大分類に属していなければなりません。組み立て製品にはそのような要件がありません。
また、セット製品は、慣習上同時に販売または使用し、かつ、各製品のデザインに同じ設計思想をもつ必要があります。組み立て製品における各構成部品の間にはこの要件がありません。



