先日、北京高等裁判所の終審において、テンセントが出願した「di-di-di-di-di-di (中国語原文:嘀嘀嘀嘀嘀嘀)」という音声商標には識別性があるとし、QQ(注)提示音の登録商標を認めた。本件は、中国商標法分野において司法判決を経た最初の音商標案件である。
音声商標は、2013年から中国商標法に組み込まれ、どのような音声が商標として登録できるかについて、社会公衆に広く注目される話題となっていた。中国における最初の音声商標案件として、QQ提示音の商標出願は商標局と商標評審委員会により拒絶された後、北京知的財産裁判所と北京高等裁判所の審理を経て、指定された役務が出所を識別する機能を奏するものと認定された。
【係争商標の概要】テンセント社は、2014年5月4日に第38類について音商標「di-di-di-di-di-di(中国語原文:嘀嘀嘀嘀嘀嘀)」(QQのメッセージ受信音)を出願した(出願第14502527号)。当該商標の指定役務は、インターネット利用のチャットルーム形式による電子掲示板通信、テレビジョン放送、メッセージ(情報)の送信等である。
(注:「QQ」とは、中国でテンセント社が展開するインスタントメッセンジャーのことを指す。) 【終審裁判所の判断】
【結論】QQ提示音の商標登録を認める。
【理由】本件商標は、同一の音声要素「di」音のみから構成されるとはいえ全体的には6つの「di」音が含まれており、比較的明快で、連続的で、かつ短い聴覚感知をさせる効果を奏し、特定のリズムと音響効果を有している点、また生活におけるありふれた音声ではない点に鑑み、不服審決が認定したような「当該音声は全体的にみると比較的簡単なものである」という状況には該当しないものと判断した。また、本件商標のメッセージ受信音は人的に設定されたものであって、当該ソフトウェアの実行過程で必然的にもたらされるものではないため、機能的な音声にも該当しないものとした。
テンセント社が提出した証拠から、本件商標の音声がインスタントメッセージ分野における高い知名度と識別力を築いていること、本件商標とQQソフトウェア・テンセント社の間には安定的な対応関係が築かれていることが証明できるため、本件商標は「メッセージ(情報)の送信」等の指定役務について商標が有するべき役務の出所を表示する機能を発揮するものであるとした。
ソース:https://shuwa.net/yuqipedia/2018/1116-2.html
