アメリカNBAの元スター選手、マイケル・ジョーダン氏と中国企業が8年越しで争っていた注目の商標訴訟に、ついに最終判決が下った。
中国最高裁はこのほど、福建省のスポーツ用品メーカーの喬丹体育が中国国内で登録していた「喬丹」(訳注:英語の「Jordan」を中国語で表記する場合の一般的な当て字)の商標の一部がジョーダン氏の氏名権を侵害していると認定。該当する登録商標第6020578号の紛争に関する旧国家工商行政管理総局(現国家知識産権局)の裁定を取り消した。
この判決に対して喬丹体育は、2020年4月8日、マイクロブログ「微博」の公式アカウントで声明を発表した。同社は2012年からジョーダン氏との間で78 件の商標について法廷で争い、漢字表記の「喬丹」やそのローマ字表記の「QIAODAN」を含む74件について勝訴したと説明。今回の最高裁の判決は、既存の商標の使用や会社の経営に影響を与えないとしている。

本件商標(登録番号6020578)
問題の登録商標第6020578号は、喬丹体育が2007年 4月に出願したものである。漢字ロゴとシンボルマークの組み合わせで構成されており、下部に「喬丹」のロゴ、その上にバスケットボール選手をかたどったマークが配置されている。
最高裁はそのうち漢字ロゴについて、喬丹体育はジョーダン氏が中国で長期的かつ幅広い知名度を有していることを知りながら「喬丹」の商標を登録したと指摘。この商標が表示された商品はジョーダン氏によるライセンスなど特別な関係にあるとの誤解を消費者に容易に与え、ジョーダン氏が持つ先行氏名権を侵害していると認定した。
その一方で、シンボルマークに関しては単なる人物のシルエットであり、輪郭を除けばジョーダン氏の個人的特徴は何ら含んでいないと判断。マークと同一のポーズを他の誰でも取ることができるため、特定の人物であるとは言えず、肖像権は認められないとした。
ジョーダン氏は8年前、喬丹体育が登録した各種商標の取り消しを求める訴訟を中国で起こし、同社がジョーダン氏の名声を悪用して不当な利益を得ていると主張した。これに対して喬丹体育は、「喬丹」は欧米の一般的な名前である「Jordan」の中国語訳にすぎず、ジョーダン氏の氏名権は侵害していないと反論していた。
今回の最高裁の判決により、本件商標「喬丹及び図」(第6020578号)が取消になった。
ソース:https://news.yahoo.co.jp/articles/c9443a974783919cb4c19c57a57f9c3bd9a0419e

